僕の前に道はある 僕の後ろに轍が出来る

元サイクリストが綴る自転車や散歩を中心としたブログです。

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美濃路を歩く(4)

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前回とは対照的な秋晴れの清々しい朝、名鉄萩原駅をAM10:30に出発。
造花に彩られた商店街を通り抜ける。前回見た稲葉宿の街道沿いと似た雰囲気であるが、こちらのほうがもう少し前に時計を巻き戻した感じか。(写真上・下)

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自分の生まれ育った下町の子供の頃の風景が残っている感じで、なんとなく懐かしさのようなものを覚える。

日光川を渡ると、萩原の集落も終わり、再び人家が若干少なめになってくる。一宮市は繊維の町として有名なため、この辺りにも機織工場が見られる。その多くは廃業してしまっているようで、昔ながらの屋根がのこぎり歯の形をした工場が廃墟のような形で寂しく残っている。

萩原の町も昔はけっこう賑やかな場所だったのだろう。萩原だけでなく一宮市の中心部も同じ有様である。産業空洞化の尖兵となっていた繊維産業の本場であった一宮の現在が、日本の将来と重ならないよう願いたい。

単調な道をとぼとぼと歩いていると、雲行きが怪しくなってきた。今日は天気がよかったので傘を持っていない。農家の器具置場のような場所に屋根があったので少しの間雨宿りさせてもらう。
途中で通り過ぎて行く近所の人が頭を下げて挨拶してくれるのだが、こういったところではまず他所から人は来ないのだろう。もし殺人事件か何かあったら容疑者の一人にされるに違いない。
学生時代にこうした農村地帯で戸別訪問のアンケート調査をした時、親切に応対してくれるお宅もあるのだが、変質者呼ばわりされて上から下まで舐めるような視線を受けたこともあった。そんな遠い昔のことを思い出した。

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幸い、雨はごく小ぶりになってきたので、再び歩き始める。高木の一里塚がある。(写真上)
ここは道の両側に小高い丘があり、その上に榎の木がある昔の形が残されており、トイレまで設けられている。

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途中、立派な道標(写真上)が立っており、駒塚道と言うようなことが書かれてある。美濃路のさらに支線のような街道であろう。この道は細い道であるが、大垣まで続いているようだ。

まもなく、また人家が増えてきたかと思うと、起(おこし)の集落に入ったようである。起は現在は一宮市であるがかつては起町→尾西市と変遷しており、ここも織物の産地として有名なところである。

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ここには、木曽川を渡る渡し場があったことから、古くから宿場町として栄えた。起宿の脇本陣跡の隣にある尾西歴史民俗資料館(写真上)には、その辺りのことがジオラマや資料などで展示されている。
ちなみに資料館では、美濃路の散策ルートマップが300円で販売されている。こうしたものは起点か終点近くの場所にあって欲しかった。

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起の町で昼食を取り、再度歩き始める。
起の町には、レンガ造りの繊維工場などが残っており、一部は操業しているようで昔ながらの姿を留めている。(写真上・下)

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起には、3つの渡船場が有ったそうだ。そのうちの真ん中の宮河渡船場の前には、こんなイチョウの巨木(写真上)がある。おそらく向こう岸からも良く見える位の高さだ。県の天然記念物指定とある。

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美濃路は起の町と交差している県道大垣一宮線をくぐり、最も上流にある定渡船場跡へ。今は神社になっており、その先にある堤防をぐると、広々とした木曽川の河川敷に出る。(写真上)
雨は降ってこないが、雲行きが怪しいので先を急ぐ。

県道大垣一宮線の濃尾大橋まで戻り、徒歩で木曽川に掛かっている橋を渡る。こんな大きな橋を歩いて渡るのは始めてである。一直線に続く歩道をひたすら歩く。なかなか先は見えない。この橋を越えると尾張国から美濃国(岐阜県)になる。

橋を越えてまもなく右折、堤防沿いに美濃側の渡船場跡の灯明台が残っている。(写真下)

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ここから先は田園地帯の単調な道のりである。途中、正木小学校の校庭の片隅に一里塚跡の碑があるが、何も残っていない。
途中、コンビニで飲み物を調達し、トイレ休憩を取る。田舎町を歩く時、両方のニーズを満たしてくれるコンビニの存在は貴重である。

ほどなく、この日の目的地である名鉄竹鼻線須賀駅(羽島線だと思い込んでいたが羽島線はこの線から新幹線の岐阜羽島駅までの支線のことを言うらしい)に着く。PM3:30、帰路につくことに。今日はけっこう疲れた。美濃路もこれでやっと半分位だろうか。
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