僕の前に道はある 僕の後ろに轍が出来る

元サイクリストが綴る自転車や散歩を中心としたブログです。

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美濃路を歩く(5)

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今日もまずまずの好天である。随分寒くなってきたが、歩くには雪や雨が降りさえしなければ少々寒い位が丁度よい。
今日は今までのルートで最も長い道のりになるので早出をし、AM9:10に名鉄竹鼻線須賀駅から出発。

この辺りは人家もまばらな典型的な農業地帯である。田んぼの中の一本道のようなところを過ぎ、境川の堤防に出る。
ここで小熊の一里塚(写真上)を発見。もう幾つめか判らなくなってきたが、ここも一里塚の木は何も残っていない。

境川の堤防にはサクラ並木があり、シーズンになれば随分と綺麗なところだと思われる。寒い朝だが十分に着込んでいるので、歩いているうちに汗ばんでくる。

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境川は長良川の支流であり、道なりに進んでいるとやがて長良川の堤防道路に出る。堤防の上は交通量が多く出来るだけ歩きたくないので、ぎりぎりまで下の道路を歩く。交差する長良大橋を渡る。これもまた大きな橋である。ここで対岸の堤防近くに大きくそびえるのが墨俣城である。(写真上)

墨俣城は、秀吉が一夜で立てた城として有名な城であるが、天守閣はなく砦のようなものだったというのも有名である。
「ふるさと創生一億円」を基に、有りもしない天守閣、さらには金鯱まで乗せてその成金根性丸出しには呆れるばかりだが、国民の税金が無駄遣いされた証として記念に見ておくことにした。鉄筋コンクリート五階建ての天守閣はエレベータが無いので上まで上がるのは高齢者はきついかもしれない。元々何も無かった砦なのだから飾るべきものも無く、ありきたりのパネル展示のみ。置くものが無いので、金鯱の純金製ミニチュアを置いたのだが盗まれてしまったという。
地方の公共投資は必要かもしれないが、使い方を任せるのは考え物という見本である。

墨俣宿は、本陣や脇本陣などが残っていた。資料館のようなものがあったが地元のオバさんが立ち話で占拠しているようだったので、入るのを止め写真を撮るに留めた。町外れにあるすし屋でランチをやっていたので昼食にする。握りずし+うどん+コーヒーが付いて700円位でお値打ちの店である。

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ここから先、街道は途中ではっきりしなくなるが、次の大河である揖斐川までより長閑な風景が続く。途中、結神社という小さな神社がある。ここは室町時代末期に創建された古い神社で、織田信長も戦勝祈願をしたと伝えられている。(写真上)
名の通り縁結びの神様として今は知られているらしい。

美濃路は揖斐川も本来であれば渡船で渡ることになるのだが、大きく迂回して国道21号線(通称岐大バイパス)の新揖斐川橋を渡ることになる。ここも今までの2つの川と同じ位の長い橋である。バイパスで交通量が多いうえ高速で飛ばす車の横をとぼとぼと歩く。今日の目的地である大垣市内の高いビルがすぐ近くに見えてくる。
早出をしたせいかまだ時間には余裕がある。

橋を渡ると大垣市内に入り、新興住宅地が田んぼを埋め尽くそうとしているような場所である。大垣側の渡船場跡の場所まで確認した後は、道がよく判らない。
街道の名残りとなるような場所も道もしばらくは無いので、大きく道を外さないように方角を定めてひたすら歩く。

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大垣市内に入ると、さすがに10万都市だけあって町らしくなる。少し時間も早いので、道沿いにあるイオンショッピングセンターで休憩。けっこう中心街に近い場所にあるので、これでは駅前の商店街は壊滅状態だろうことが想像できる。

ここから先の垂井まで歩く気力はさすがに無いので、この町で夕食を食べて帰ることにする。まだ食事をするには早い時間なので、中心街をぶらつくことにする。
大垣は、昔から水が豊かな町として知られ、町の中心部を縦横に水路(写真上)が通っており、その水も悪臭を放っておらず、水草が生えており、大きなコイが放たれている。

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一見して美しい街づくりで住みやすそうな街に見える。しかしながら、土曜の夕方というのに、駅前に続くアーケードの商店街に全く人影が無い。
商店街の建物も歴史を感じさせるというか、時の流れが昭和のまま止まっているような雰囲気である。
駅前商店街の西に大垣城址(写真上)がある。こじんまりとした城だが、墨俣城と違ってこちらは存在した城である。

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商店街と城との間に、かつては問屋街だったような雑居ビル(写真上)がある。朽ち果てそうな佇まいで廃墟のような状態かと思えば、数店営業中の店がある。衣料品か何かを売っているようだ。迷路とまではいかないが、果たしてこんな場所に人は来るのだろうか。

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昭和の香りがプンプンする路地裏のビリヤード。(写真上)名古屋市内では、なかなかこんな風景は見られなくなってきた。

薄暗くなってきたので食事をする場所を探すが、なかなか適当な店が見つからない。街の中心らしき交差点に立つデパートも閑散としており、飲食店も1軒もない。駅ビルには数軒入っていたが、殆どが飲み屋である。名古屋まで帰ろうかと思って駅の北口のほうをふと見ると、大規模なアピタのショッピングセンターが目に入ってきた。

駅前商店街の寂れ具合と駅ビルの空き店舗の多さはこれを見て納得した。今や大都市以外は完全なクルマ社会になってしまっており、中途半端な商店は成り立たない状態になっている。大型店は確かに便利だが、かつての街の賑わい、商店街なるものを次々と葬り去ろうとしている。この名古屋圏にあっては名古屋駅前、栄近辺以外は何処も同じ状況のようだ。
さすがに今日は10キロ以上の長距離を歩いたので疲れた。美濃路ウォークも残り1日である。
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- 2 Comments

mihopapa  

連投ですみません。
美濃路歩かれていたんですね。自分と同じ写真が何ヶ所もありました。
チャリで回った自分は2日で済みましたが、歩くことは思いも付かない…

2010/09/21 (Tue) 22:36 | EDIT | REPLY |   

tmz  

美濃路は私の生まれ育った地域と重なるんで、特に歩くことにしたのです。
いつかはその先の京都まで歩いていくつもりです。歩くのもなかなかいいですよ。

2010/09/21 (Tue) 23:11 | EDIT | REPLY |   

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