僕の前に道はある 僕の後ろに轍が出来る

元サイクリストが綴る自転車や散歩を中心としたブログです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

味噌蔵のある町を往く

早くも2つの台風が日本列島にやってきた6月。
台風が湿気を拭い去ってくれたせいか、涼しげな週末、久々にクルマに自転車を乗っけて知多半島まで行ってきました。

知多半島の先端は去年に走ったので、今回は真ん中の部分をぐるりと回ることにします。

知多中央道を武豊ICで下りて、武豊港の適当な場所にクルマを停めます。
愛知県人でない人は、たけゆたかと読むかもしれませんが、ただしくは「たけとよ」という地名です。

武豊は、市にもなっていない小さな港町ですが、味噌・たまりで有名な町、かつては、関東の銚子、関西の竜野と並ぶ「三大醸郷」と言われたようです。現在でもその当時からの伝統・製法を守っている味噌蔵が数多く残っています。

中心部の南にある里中という地区に、古い味噌蔵がいくつか残っています。
入り組んだ路地で、地図を持ってうろうろしていたら、親切なお兄さんが同じ方向だからと近くまで連れて行ってくれました。

1206231.jpg

1206232.jpg

味噌樽の蓋?底板?で作ったと思われる看板が目に止まったので、写真を写していると、たまたま通りかかったおばさん、いやこの会社の奥様に、「見ていかれますか?」と声を掛けられました。
なかなか無い機会なので、見せていただくことにしました。

1206233.jpg

この店は、江戸時代の安政年間創業の老舗で、国産大豆だけを使い、昔ながらの製法を守っているそうです。
木製の樽は今も現役で使われているもので、味噌は基本的に3年間熟成させるとのことです。
(大手メーカーの下請けのようなこともなさっているそうですが、その分は2年間だそうです)
写真では見えませんが、樽の上には、たくさんの石が積み上げられています。年数を経るごとに沈みこんでいくのでしょうね。

天井は通気性を良くするために、網状になっています。
明治?大正?時代の建物らしいですが、柱の筋交いは、昭和19年の三河地震のときに入れた補強だそうです。

1206234.jpg

樽は竹の皮で組み上げられています。移動させる時にフォークリフトを使うことが多くなってから、直ぐに切れてしまうので、最近は鉄の輪を嵌めているそうですが、強い塩分のため、直ぐに錆びて切れてしまうと話されていました。

1206235.jpg

次に「たまり」を作っている工場を案内して貰いました。
樽に漬け込んで熟成させるまでの工程は、味噌と同じみたいです。
樽から出した味噌(の手前のもの)を布に挟んで、この機械で、絞りとったものが、「たまり」になります。

1206237.jpg

搾り取ったかすは、いわゆる産廃として、飼料などにするしかないそうです。昔はお金を貰って引き取って貰っていたそうですが、今はお金を払わないと引き取って貰えないと話されてました。人件費が上がったせいなのか、飼料の原料が変わってきたせいなのかはよく判りません。

また、今回の東北大震災に際して、この店では、現地に味噌を支援物資として、提供したそうです。
(放射能に対して味噌汁が効能があるという学説があるそうですね)

1206236.jpg

「たまり」という言葉から、「味噌」を作った時にできる上澄みのように思っていたのですが、絞って作る別物だったのですね。
また、「醤油」との違いは、大雑把にいうと、製法はほほ同じで、「味噌」「たまり」が豆が原料であるのに対し、小麦を混ぜて作るという違いだそうです。(「たまり」が最も使われているのは東海地方のようですね。)

そんなことも知らないのと一笑されそうですが、いい勉強をさせて貰いました。
ポタリングの途中だったので、「たまり」のビンを持ち帰るわけにもいかず、丁重にお礼を言って失礼させていただきました。

大変優しそうな伊藤商店の女将さん、どうも有難うございました。

長くなってきましたので、本日はこの辺で終わりにします。
関連記事

- 3 Comments

tac-phen  

味噌カツ、味噌煮込みうどんと味噌が料理によく使われるだけありますね。

味噌蔵って初めて見ました。

感じのいいところのようでポタリングで行ってみたいです。

ブログランキング、ポチリ。

2012/06/25 (Mon) 03:44 | EDIT | REPLY |   

じーじ  

今晩は
いやー、勉強になりますね。
みそ蔵は行ったことがありません。

2012/06/25 (Mon) 21:07 | EDIT | REPLY |   

tmz  

tac-phenさん
じーじさん

コメント有難うございました。

名古屋は赤味噌の本場なのですが、私もこうして味噌が作られている場所は初めて見ました。
我が家では、見た目も味も濃い「たまり」は使わないのですが、たまには使うのもいいかなと思ってしまいました。
今度は塩分が気になりますけどね。

2012/06/25 (Mon) 22:06 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。