僕の前に道はある 僕の後ろに轍が出来る

元サイクリストが綴る自転車や散歩を中心としたブログです。

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琵琶湖を見に行きます(2)

前回の続きです。
「寝物語の里」を抜けると、近江の国です。どうってことは無い風景ですが、町並みが少し変わったことに気づきます。ベンガラ塗りの民家ですね。これを見ると、近江に来た、いわゆる西国に来た気がします。



近江に入って最初の宿場は柏原(かしわばら)宿です。ここは何度も来たことがありますが、観光化されていない落ち着いた町並みが気に入ってます。

この町で一番有名な、艾(もぐさ)やさん。この日も入り口の真正面にクルマを停められてガードされています。店先の巨大な福助人形は健在ですが、撮影禁止の張り紙と、その前に座って黙々と仕事をされている女将さん。真正面から見るのは勇気が要ります。

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カメラを持ってうろうろしていると、同年代位のパトロール中の警官に声を掛けられ、しばらく立ち話をしていました。こんな長閑な町に犯罪なんてめったに起きないんでしょうね。軽い職務質問タイムです。
7時に名古屋を出てここまで走ってきたって言ったら驚いてました。この先は琵琶湖まで下りですよ、なんて言ってましたが、確かに地図で見ると、この辺りが一番標高が高いようです。(正確には中仙道を走るともう一つ峠があります)

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柏原を抜けると、名神高速道路沿いのラブホテル街の裏を旧街道は走っています。R21を交差すると、まもなく、醒ヶ井の町に入ります。

醒ヶ井宿は昔から水の豊かな場所として知られていたようで、湧き水と用水(地蔵川という名前が付いてます)が街道沿いを通っている、緑豊かな町並みです。予想以上の人出に驚きます。観光バスのツアーまでやってくるようです。かつては醒ヶ井といえば、(私は)養鱒場しか連想しないひっそりとした町でした。

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お目当てはこの川藻です。梅花藻(ばいかも)といって、水の中に小さくて可憐な花が咲くそうです。
今は季節はずれでこのように花はありませんが、気温がぐんぐん上がるこの日、見ているだけで涼しげです。
その辺に腰掛けてぼーっと川面を眺めていたい衝動にも駆られますが、オバちゃん軍団の奇声に我に帰り、先へ進みます。

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街道沿いには、昭和初期の郵便局跡。そう、近江と言えば、ヴォーリス建築です。
洋と和の折衷、レトロモダンの風がこんな静かな街にも吹いていました。
退屈そうにしていたボランティアらしき案内人のおじさんとしばらく立ち話をします。

「ちょうど、花博のころからこの町にも観光客がたくさん来るようになりましてな、伊吹山のお花畑とセットのバスツアーがぎょうさん来ます、花はもっと暑い頃がいちばんでっしゃろな」、なんてことを言ってました。
近江ことば、まったりしてていいですね。

140524f.jpg

samegai.jpg


さて、昼も近づいてきました。この先、食べる場所はしばらく無いでしょう。先へ進むことにします。十分、この先まで行けそうです。本当に大丈夫かな。

次の宿場、番場宿に進む途中に旧道を見失ってしまいますが、忠実に名神高速沿いに走るうちに復帰します。
ひっそりと落ち着いた町並みの番場宿を通過するうち、徐々に勾配が上がっていきます。

名神高速に沿ってしばらく走ります。一直線に先が見える坂道というのは辛いものですね。短いけど結構急勾配です。ロードの集団がやって来るのがずっと向こうから見えます。彼らが来なかったら引いていたかもしれません。^^;
標高200m程度しかないはずですが、それにしても坂道への堪え性が無くなってきました。

名神のトンネルが上りのピークでいったん少し下がってからまた上りです。小さな集落の中を通過したかと思うと、そこが摺針峠です。かつては琵琶湖が雄大に広がる中仙道でも指折りの景勝地だったそうですが、いまはうっすらと田んぼの向こうに僅か見えるだけです。田んぼの部分はかつての湖なのでしょう。確かに一汗かいた後に広がる雄大な景色は旅人の心を慰めるに十分なものだったでのしょうね。

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なんとか琵琶湖を見る、という私の今日の目的はこれで達することができました。

道路の上にある望湖堂は、普通の民家のみたいな家です。江戸時代後期に「皇女和宮」も休憩したらしい立派な茶屋もありません。座る場所も無く、早々に峠を下ることにしました。

急な坂道をあっという間に下りきると、まもなく鳥居本宿です。

次回に続きます。
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- 4 Comments

じーじ  

今晩は
やはり良いルートですね。
こちらからはなかなか難しいので、楽しみにしていますよ。

2014/05/31 (Sat) 21:57 | EDIT | REPLY |   

tmz  

じーじさん こんばんは。
コメント有難うございます。
旧街道は交通量が少ないのが良いですね。ロードに乗っている人は幹線国道を疾走している人が多いですが、勿体無い気がします。

2014/06/01 (Sun) 22:11 | EDIT | REPLY |   

toyuki  

柏原宿はこのもぐさ屋さんですね、私も福助人形を
覗いて見ましたよ^^
確かに柏原の町は隣の醒ヶ井に比べるとひっそりと
していますね、醒ヶ井は梅花藻の花の咲く町と言う
印象が有りますね~
番屋宿辺りは確かに何もない(笑)
摺針峠、琵琶湖が見えるんですね~今度行って見ようと
思います。

2014/06/03 (Tue) 07:27 | EDIT | REPLY |   

tmz  

toyukiさん コメント有難うございます。

もぐさ屋さん、安藤広重の絵にも出てくるほど有名で、広くて立派なお屋敷のようですので、公開して頂けるのは無理としても写真も撮らせて頂けないのは随分ハイカーに迷惑されているんでしょうね。
だからこそこの町は静けさを保っているのかもしれません。


2014/06/03 (Tue) 21:38 | EDIT | REPLY |   

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