僕の前に道はある 僕の後ろに轍が出来る

元サイクリストが綴る自転車や散歩を中心としたブログです。

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東海道を西へ(2)

前回の続き。

四日市の市街を抜けると、しばらくは旧街道っぽい裏道を走る。
道の両側に、カラー舗装の歩道というか路側帯が塗られていているものの、意外に交通量が多くて走りづらく、クルマに気をつけながらと走る。
こういう生活道路を走っていると、軽自動車に乗ったヤンママが凄いスピードで飛ばしているのをたまに見かける。
狭い道幅で交差できずに停まっていた車の横をすり抜けて前に出たとき、今度は休憩で停まっている私の横にわざわざと停まって「危ないなあ!ちょろちょろして」みたいに文句を付けられたことがある。
自転車に乗っている立場からすると、スピードを上げて狭い道を走っているクルマのほうがずっと危険に思えるのだが...

自転車の取り締まりが7月から厳しくなっているようなので、気をつけたいものだが、信号前の幅寄せや、ペットボトルを投げつけてきたりの、ドライバーのマナー違反、なんとかならないものか。

旧道はやがて、国道一号線と合流し、「日永」という地名の三叉路で伊勢街道と分岐する。

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伊勢街道は、その名の通り、「お伊勢さん」の名で古くから親しまれている伊勢神宮への参宮用の街道だ。
江戸時代には、一生に一度は伊勢参り、ってことで諸国から伊勢を目指して旅人が集まり、東海道の次に賑わった街道と言われている。

イスラム教徒でいうメッカ巡礼みたいな聖なるものではなく、参拝よりもそのあとの「精進落とし」と称する愉しみが目的の、一般庶民の観光旅行のルーツともいうべき一大イベント。宗教に対する向き合いかた、感覚については、日本人は今も昔も替わっていないのかもしれない。

鈴鹿山脈から流れる一級河川、鈴鹿川を渡る。この辺りから、旧街道のルートが残っており、交通量もぐっと少なくなり、走りやすくなる。川面を渡ってくる風が心地よい。今にも降りそうな曇り空だったが、少し陽がさしてきたようだ。

このままずっと走りたくなってきたが、そろそろ何処かで見切りをつけないと、行けば行くほど帰り道がつらくなる。

1506205.jpg

道を見失いそうになっても、間違いなく街道であることを今も教えてくれる常夜灯。

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川を渡ると、鈴鹿市に入る。
鈴鹿というと、ホンダの主力工場があり、鈴鹿サーキットのあるモータースポーツの町として有名だが、実は古くからの城下町であるということを最近まで知らなかった。

旧市街の中心地は、神戸という地名である。「こうべ」ではなく「かんべ」と読む。
ちなみに、同じ神戸と書いて、「ごうど」と読むところも確か岐阜県にあったはずだ。
ウィキペディアによれば、「神社の経済的基盤となった住民や土地」ということらしい。
だから、読み方が違えど全国にあちこちあるのも頷ける。

伊勢街道の宿場町でもあるわけで、こんな雰囲気のある宿屋もまだ現役で営業中。

150620a.jpg

神戸城址は天守閣が無く石垣の一部が残っているのみ。
織田信長は、三男の信孝をこの地の領主だった神戸氏の養子にさせた後、城主にさせた。
信孝と言えば、清洲会議ではほぼ信長の跡継ぎの本命と言われながらも、秀吉の奇策に破れ、筆頭家老の柴田勝家と運命をともにして賤ヶ岳の戦いで敗走して処刑された、と伝えられている。

信長というスケールの大きすぎる人物を親に持ったばかりに、時代に翻弄された人生を送った悲運の武将、と言われる。
実のところ、信長は本能寺の変で共に殺された嫡男信忠に次いで信頼を置いていたそうで、秀吉もそれを危険視して粛清を急いだらしい。

1506200d.jpg

150620b.jpg

神戸(かんべ)の街の中心に鈴鹿市役所と近鉄鈴鹿市駅がある。
確か人口20万ほどの町だったかと思うが、それにしては駅前が寂しく、商店街と呼べるような場所が無い。
きっと幾つかの町を統合して市にした街なんだろう。

気がつけば50キロを越えており、こんなことなら、輪行袋を持ってくるべきだった。

ちょうど昼近い時間になったこともあるので、引き返すことにした。
伊勢街道のこの先はまたの機会までお預けとしておこう。

走行距離:117.3キロ
平均時速:?? 

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- 7 Comments

じ~じ  

戦国

今晩は
こちらでは味わえない歴史ですよね。
昔から通俗的な秀吉が好きで、ドラマや映画は結構見ました。
しかし、その実態検証は全くしておりません、ので、お願いします。

2015/07/01 (Wed) 21:31 | EDIT | REPLY |   

tmz  

じーじさん こんばんは。
コメント有難うございます。

私も知ったかぶりで書いてますが、歴史はいろんな説があって、何が本当なのか良く判らないことがありますよね。訪れたことをきっかけにして、知らなかったことも少しだけ判ったような気になる、のもぶらり旅のいいところかなと思ったりします。

2015/07/01 (Wed) 22:50 | EDIT | REPLY |   

妖精ボージー  

こんにちは。(^-^)

自転車ブログならではの内容ですね。(*^^)v
私のような車でのドライブ投稿では、こんな細やかな内容はできません・・・(^_^;)

ただ、運転だけは、皆さんに優しく・・・を心がけていますが。

2015/07/03 (Fri) 15:34 | EDIT | REPLY |   

tmz  

妖精ボージーさん こんばんは。
コメント有難うございます。

自転車の速度は確かにクルマより色んなモノが見えると思いますが、殆どの箇所は無心で走っていてモノ珍しい風景や変なもの、に気づかず通り過ぎていることが多いんではないかと思います。ただ走るだけのツーリングはつまらないので、ゆっくり走る区間、走りに徹する区間、を分けるようにしようかと思います。

2015/07/04 (Sat) 00:15 | EDIT | REPLY |   

妖精ボージー  

こんにちは。(^-^)

無心ですか・・・(^_^;)

そうですね、せっかくですから、走るのにメリハリを付けると、より楽しくなりますよね。(*^。^*)

2015/07/05 (Sun) 14:18 | EDIT | REPLY |   

オトシン  

 何度も読める、充実した記事ですね。
 予備知識があるから、走っている時に、新たな発見もあるのでしょうか?

 なにげなく通り過ぎてしまうことが多いサイクリングになってしまう自分です。
 中部地方にはあまり縁がないので、とても新鮮に読むことが出来ます。
 ありがとうございます。。。

2015/07/08 (Wed) 22:14 | EDIT | REPLY |   

tmz  

オトシンさん こんばんは。
大変お恥ずかしいですが、後から気づくことのほうが多いかもしれません。^^;
ただ、昔から地理は好きだったので、未知の土地に対しての興味はありますね。
当ても無く歩いた路地裏とか何気ない風景とかが、観光地よりも記憶に残ったりして。
その土地の歴史とかあとで調べてみると、色んなことが判ったりして面白いこともあります。

2015/07/09 (Thu) 23:52 | EDIT | REPLY |   

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