僕の前に道はある 僕の後ろに轍が出来る

元サイクリストが綴る自転車や散歩を中心としたブログです。

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猛暑の松阪の町を往く

事故で傷めた脚は、普段の生活には何も支障は無いのだが、さすがにロードバイクで負荷をかけるのは不安がある。
夏の間は止めにしようと思っているのだが、病院で、あまり使わないのも筋肉が固まってしまうのは良くない、と言われたので、試しに30分ほど歩いてみたら、妙な違和感が残った。単に運動不足なのかもしれないが、当たった部分の痛みがなかなか治りそうで治らない。
ちょうど同じタイミングで、カミさんも足の指を痛めてまともに歩けない状態だったのが、やっと歩ける状態になってきて、こちらもリハビリで動かさないと、と言われている。

某私鉄の株主優待券の使用期限がぎりぎりになった日、適度な散歩が出来る場所に出掛けることにした。

三重県松阪市。言わずと知れた松阪牛の本場である。
随分と昔に会社の行楽で出掛けて、高級店ですき焼きを食べた記憶がある。とても自腹で出して食べるような金額ではないので、それきりいったことも無い。

松阪は、それ以外にも、商人の町、城下町としても知られている。
一度見てみたかった、城下にある「御城番屋敷」にいくことにした。

駅から歩いて15分、とあったが、駅前にコミュニティバスが出ていたので、短い距離だったが無理せず乗ることにした。
目的の場所は松阪城址のすぐ下に直ぐに見つかった。

1607311.jpg

端正に手入れされた生垣に数件の平屋建ての民家が並んでいる。
以前に鹿児島の知覧で見た武家屋敷跡と似た感じである。あちらのほうがずっと規模は大きいのだが、こちらは、長屋になっていて、文字通り御城の番をする下級武士が集まって住んでいる集合住宅であることが珍しいと言える。

しかも、入口の一軒は資料館として開放されているが、その他の家は民家として今も普通に一般の方が住まわれているのには驚く。
訪れた日は、燦燦と陽の照りつける暑い日だったせいもあり、観光客もほとんど歩いていない。静かなタイムスリップしたような空間だ。

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資料館に入ると、二間しかない狭い間取りで、いかにも質素、堅実な暮らしぶりが伺える。
古いミシンが置いてあって、ちょっと変な感じはしたが、江戸時代というよりもっと後の感じの生活感がある。
縁側に座っていると、暑い中にもひとひらの風が通り、遠い昔に田舎の親戚のうちに遊びに行った時のことを想い出した。

松阪城址は、天守閣はなく、城跡が公園になっている場所で、地元出身の有名な学者である本居頼長の記念館がある。残念ながらこちらは休館中だった。何をした人と聞かれても答えに窮してしまい、教科書で習った古事記の人とまでしか答えられない。

昼近くなってきたので、駅の方向に戻りつつ、食事処を探す。
名前だけは聞いたことのある老舗の「牛銀本店」はけっこうなお値段なので、その隣にある「洋食屋牛銀」へ。こちらは多少リーズナブルな値段で食事が出来る。「本店」の待たずに入れるのだが、「洋食屋」のほうは30分ほど待ってやっと食事にありつけた。

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写真を撮り忘れたが、ハンバーグ定食で1700円。まあまあのお味だった。ちなみに「本店」で座敷に上がると桁が1つ違ってくる。

それにしても暑い。本格的な夏の暑さが来たという感じ。
「参宮道」と書かれて、町並み整備されている道をそぞろ歩き、「松阪商人の館」というのに入ってみた。

木綿問屋を営んでいた豪商の一つ、小津家の屋敷を開放したものとのこと。行けなかったが、観光案内に小津安二郎青春館というのがあったことを思い出し、尋ねてみたところ、直系ではないが縁戚関係にあるとのことだった。(本居頼長も小津家と関わりがあるらしい)
あまり松阪商人という言葉はピンとこなかったのだが、三井家が松阪がルーツだったこと位は知っていた。近江商人に負けず劣らず、松阪を初めとする伊勢商人も随分と羽振りを利かせていたらしい。

「近江泥棒伊勢乞食」という言葉があるが、近江の人の狡猾さに比べて伊勢の人は人は良くて騙されやすいという意味だと思っていたが、調べてみるとそうではなく、乞食のようにお金に細かく倹約して財を成した、という一種の妬みから付けられた言葉らしい。
あるいは、乞食のように頭を下げ腰を低くして商談をまとめた、という商売のやり方から、という説もあるそうだ。

勤勉でこつこつと質素倹約して、決してエラそうな振る舞いをせずに人に頭を下げ、その結果財を成した、という凡人にはまねの出来ない成功者の生き方には違いない。

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その後、バスに乗ろうと思って歩いているうちに、駅に着いてしまった。
古そうな城下町なので、他にも見るところはあるかもしれないが、これ以上歩くと、体に支障が出てきそうなので、引き揚げることにした。

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- 2 Comments

夢旅人  

御気の毒にね~

”tmz” さん、お久しぶりです。

ご夫婦で脚の故障とはね~!!。
私も腰部脊椎閉塞症で歩けなくなったが、鍼治療で今では散歩程度なら出来るようになった。
妻は、先日脚立からお尻から墜落。 脊椎を少々骨折したが、大事には至らなかったが、今ではコルセットを着けての生活です。
人生の後半になると、足腰には気を付けないとね。
先日も、サイクリング中、転倒して首の骨を痛め入院中ではありませんか。
猛暑の中のサイクリング、熱中症と転倒にはくれぐれもご注意!ご注意あれ。

2016/08/07 (Sun) 10:49 | EDIT | REPLY |   

tmz  

No title

夢旅人さん こんばんは。
コメント遅れまして失礼しました。

ご心配おかけしました。
今回、私のほうは大した怪我ではなく、打ち身が残っているだけなので、今日も病院でチェックを受けてきましたが、普通どおりに動かさないと筋肉が固まってしまうと言われました。

そろそろ自転車にも乗ろうかなと思っていますが、この暑さでは熱中症のほうが心配です。
自分の年を考えて無理せず、また運動を続けようと思います。

夢旅人、それに奥様のほうがずっと大変だと思いますが、どうぞご大事になさって下さい。

2016/08/12 (Fri) 23:29 | EDIT | REPLY |   

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