僕の前に道はある 僕の後ろに轍が出来る

元サイクリストが綴る自転車や散歩を中心としたブログです。

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名古屋駐輪事情

もうすぐ梅雨が明けそうです。最後の一降りで大雨が降っているようですが、これで明けることでしょう。

名古屋以外の人はさっぱり判らないローカルな話題をひとつ。

2005年に名古屋駅前が放置自転車数全国ナンバーワンになってから、名古屋市は、放置自転車・違法駐輪の締め出しに躍起になっている。当時の写真は残念ながら無いのだが、最も酷かったのが、松坂屋バスターミナルの入り口に至る道路の両側と、名古屋駅の北口と南口を結ぶ新幹線ガード下にある無料駐輪場の2箇所ではなかったかと思う。

名古屋は幹線道路にある歩道の幅がけっこう広いのだが、その歩道を3重に自転車の列が重なっている。つまり正規の駐輪スペースに停めた人は、2重の自転車の列を掻い潜って引っ張り出さなければならなかった。無理やり引っ張り出すのでさらに無茶苦茶に。

名古屋は駅前と言っても、東京や大阪のような過密都市ではないので、歩いて直ぐのところにいきなり民家がある。名古屋駅正面から、上記2箇所の駐輪場に線を引いたとすると、その先の方向は何れもオフィスビルが少なく民家が近いエリアになる。

私もそのエリアに住んでいるから判るのだが、そのエリアの住民にとって、名古屋駅はよそ行きの場所ではなく、下駄履きでも行ける場所という感覚で、交通機関やクルマに乗っていく場所ではない。(もう一つの繁華街である栄地区は、よそ行きの場所という感覚がある。)

名古屋市は不法駐輪の徹底排除に乗り出したが、その方法は無料駐輪場を増やすのではなく、無料駐輪場を全て有料にしてしまった。その数はどんどん増殖しており、名古屋駅前エリアでは自転車を停めることのできるスペースは皆無に近くなった。私の行きつけの本屋の前もそんな有料駐輪場になっており、その隣に駐輪すると、有料駐輪として施錠されてしまう。

nagoya.jpg

ものの見事に駐輪台数は少なくなった。新たに駐輪場を作った場所は、ホームレスの人たちが住んでいたガード下や公園の一角も含まれているから、役所にとっては一石二鳥になったわけだ。

自転車の撤去には、相当の税金も投入されていると聞くから、仕方がないことだ。でも、あまりに整然と整理された名古屋駅前を見ていると、だんだんとよそ行きの街に変貌しつつあることに違和感を覚えることも確かだ。あまり綺麗とは言えないが、地下街に並んでいたリーズナブルな食堂街は既に無くなり、その代わりにトヨタが出資したビルが建つ。
名古屋経済はトヨタで成り立っているとはいえ、トヨタバブルが街を破壊して、再開発の手助けをしている。来年からさらに2本の高層ビルが予定されている。

東京や大阪の人からすれば「この道はいつか来た道」。でもまだ大阪には梅田でも「ケ」の部分が残っている感じがする。街は、「ハレ(祭りなどの非日常の世界)」の部分と「ケ(日常の世界)」の部分がバランスよく残っているからこそ成長する、活気があるなんてことを、なんかの本で読んだ記憶があるが、名古屋でいま最も活気があるのは、大須商店街ではないだろうかと思う。アーケードの大規模な商店街は、名古屋ではもはやここだけしか残っていない。それもお洒落な店でななく、下町情緒溢れる昔ながらの店やら、無国籍な店、安売りの店、沖縄の言葉でいうと、ちゃんぷるな街。ハレの栄に対してケの大須。

名古屋駅前が近寄りがたいハレの街に変わりつつある。

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