僕の前に道はある 僕の後ろに轍が出来る

元サイクリストが綴る自転車や散歩を中心としたブログです。

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山で出会った優しい山男

最近、街で女性の荷物を持って歩く若い男性を見かけます。 別に自分のことは自分ですればいいのに、少し前に流行ったアッシーとかメッシーとかの言葉を思い出します。

こんなことを書き始めると、男尊女卑的な頭の古いオッサンみたいに言われそうですが、比較的、そんなことは無縁だと思っていた山の世界でもそんな光景を目にしました。

長い下りで、膝が笑い出していい加減に終わらないかなと思うのは誰しも思うことなのですが、あと15分も下れば登山口、といった地点での出来事です。

最初に若いお兄さんがザックを2つ担いで歩いています。まるでじゃんけんに負けてカバンを持たされている中学生のようです。
しばらくすると、今度は登山道の脇に、ザックが2つ置いてあります。なんだろうな、と思い通り過ぎると、先ほどのお兄さんが登山道を駆け上がってきます。そしてまたザックを2つ抱えて下りていきます。 ?と思いながらも、あまり気にも留めずに歩いていくと、やっと彼の不思議な行動の理由が理解できたのです。

つまり、彼は、ザックを下ろしてから誰かをおんぶして登山道を下り、そこからザックを置いた場所に戻ってザックを抱えて下り、またそこにザックを置いて、という行動を繰り返していたのでした。

なんという若さに溢れた献身的な活動なんだろう、とその時は思いました。
やがて私は若い女性とすれ違い軽く挨拶を交わしました。荷物も持たずに手持ち無沙汰に立ったままで誰かを待っているような感じだったので、ちょっと不思議でしたが、気にもせず通り過ぎました。

やがてやっと登山口近くの平らな部分に出たので、カミさんが来るのを待って小休止していました。 そうすると、カバン2つ持ちのお兄さんと、先ほどすれ違った彼女が仲むつまじく歩いてきます。なんと鈍いと言われそうですが、やっとその時に、彼と彼女の関係がつかめました。

つまり、献身的な彼の相手は、過労で動けなくなったり足を挫いたりした人ではなく、足を引きずる訳でもなく、足どりが重い訳でもなく、にこやかに談笑しながら手を繋いで歩いていく若い女性だったわけです。
山なんかとは縁遠い彼女を無理やり山に誘って、「疲れた、もう帰りたい」と言われた彼が、機嫌を損ねないように取った行動なんでしょう。

一部始終をカミさんに話すと、「羨ましい。そんなことして貰ったこと無い」
「うちなんかいつも置いてきぼりなのに」と一撃。

私のほうも足がガクガクして膝がパンク寸前、自分だけで精一杯です。

少し前に追い越した団塊世代のご夫婦の、遅れる奥さんを見えない位先では待っているのですがスタスタと駆け下りていくご主人の姿とは対照的です。
うちもそれに近いかもしれません。

まあ、他人がとやかく言うことではないですが、今の男性諸君は優しくなり女性がたくましくなった、というより単に、いや青春って素晴らしい、って言うべきなんでしょうか。
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